まず、事の発端ですが、オルファの黄色いデザインナイフを愛用していたのですが、どうにも手を怪我することが多いのが悩みだったのですが、とある時「アルミボディーデザインカッター」と言うモノを手に入れてその原因が「樹脂部分のしなりの性で、刃先が暴れる」事が原因だということに行き着きました。
この、「アルミボディーデザインカッター」ってのは、ちょっとした模型屋さんに行けばぶら下がってますので、多分目の端で見たことがあると思います。オルファの換え刃が入れられないあのパチもの的な奴です。が、コレがすぐれもので、「軽い、硬い、小回りが効く、力がかけやすい」とスグレモノでして、以外に使い勝手が良くてびっくりしたのですが、やはり替刃の性能はオルファにはかなわず、暫く替刃をグラインダーで加工して使っていたのですが、手間考えるとちょっとと思いまして、使わなくなったわけです。
只、やはりあの軽さと剛性、正確に点に力をかけられると言う意味で、もう樹脂製に戻れないと思った自分が手を出したのが「オルファ/OLFA リミテッドシリーズ細工用ナイフ(リミテッドAK)」という訳なんですが、コレが又問題が多い物で、「ひたすら重い、肝心の部分がダイキャスト製で折れる」というとんでもないシロモノだったわけです。
下の分解図で見てもらうと加工前が無いのでわかりにくいですが、真鍮管のグリップ部分へのアルミ軸部分の挿し込み部分の距離が短すぎてダイキャストのネジの根本に刃先のブレなどの歪みの力が集中してしまって「ポッキリ」と折れてしまうのです。
折れて初めてばらして構造を理解。アマゾンで送料無料のことを考えて2本買っておいて良かったですよ。で、抜本的な対策にはならないものの(刃受け側のダイキャスト部分を新規に改造しないと無理)管と軸の差し込みとすり合わせを強くすることで、できるだけネジ部分に横に力が入らないように加工しなおしたのが上の絵になります。(管内径は7.2mm 。3mm管が奥まって入るように削って、軸頭とネジが刃を挟んだ状態でできるだけ密着、管と軸のすり合わせもやってます。すり合わせが重要です。)
でも、はっきり言って「グラインダー」等の大型削りマシンが無いとなかなか難しいんだとは思うんで、おすすめはしませんが、やっておくと削り派の人は安心して物削れるようになりますぜー。
てか、オルファさん。もっと軽い、もっと剛性のあるデザインナイフの軸出してくれないかしら・・・。
それこそ彫刻メインぐらいの奴をね。
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